テレビ雑缶

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【エルピス 第2話感想】見続ける覚悟が必要なドラマ

※ネタバレがあるのでご注意を。

エルピス第2話が放送されました。
全体的に淡々と進んでいくドラマなのですが、ものすごい映像をぶち込んできました。

故安倍元総理が東京五輪招致のプレゼンで福島原発は大丈夫であると話すシーン

--- 本物のニュース映像を使用。

これは、権力が欺瞞であるという文脈の中で使われてシーンなので、当然批判的に使用されたものになります。確かにネットの配信では流せないシーンかも知れません。(ネット配信ではカットされているところがあるそう)制作サイドが、リアルタイムでテレビ視聴して欲しいと言う理由がもわかった気がします。

プロデューサー佐野亜裕美さんのインタビューが掲載されているので、ぜひこちらも参照してみてください。

 

スタート時は殺人犯の冤罪を解明していく謎解きドラマだと思っていましたが、メインテーマはマスコミの欺瞞や権力に立ち向かうドラマだった模様。

ドラマの中で早くも真犯人が特定できそうな流れになっていますが、ひょっとして議員とか著名人の息子で、この後真実を求める主人公サイドが、国家権力との戦うまでに発展しそうな気がしています。

ストーリーだけ見るとよくある話のようではありますが(以前見たドラマ「女囚セブン(主演:剛力彩芽)」を思い出した)、上述した通りこのドラマは安倍元総理の本物の映像を使うと言うとんでもないチャレンジに出ているのです。

構想からドラマ化まで6年もかかったのは、ドラマ化を断られた経緯もあるそう。

第一回目で、主人公の浅川(長澤まさみ)が後にバディとなる岸本(眞栄田郷敦)に何度か「覚悟はあるか」と問う場面がありますが、これは岸本はもとより視聴者への問いでもあるのではないでしょうか。

淡々と進行しながらも、とてつもなく重く大きなテーマを扱う。
我々にそれを受け止める覚悟はあるのか?
そう問われているような気がしてなりません。