テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

【エルピス 最終話感想】見応えのある最終回に大満足

初回から見続けたエルピスがついに完結しました。
放送時は関連キーワードがTwitterトレンドランキングの世界一にもなったようです。

最終回だから全部一気に解決しちゃうよ!とばかりに、あらゆるものを片付けてしまうのも違うと思うし、かと言ってお蔵入りになった事件が一つも報道できないのであれば絶望したままで終わってしまいます。どんな結果が待っているかドキドキしながら視聴しました。

※ネタバレありまくり

恵那と斎藤の対峙はさすがの緊迫感

恵那と斎藤の対峙はまばたきも忘れるほどの緊迫感があったし、さすがにこの期に及んで恵那が引くとは考えられないと思いながらも、斎藤の説得にはどこか「それもそうだな」と思わせる内容もあり…。
最後の最後までどう転ぶかわからないハラハラドキドキがありました。

結局当初の予定だった大門事務所の性暴力もみ消し事件ではなく、ドラマの初回から追いかけていた八頭尾山のニュースに差し替えるということで手を打つ形になりました。ひとつのニュースは潰されたものの恵那、岸本、村井を繋げていた事件は最後の最後で報道できたことに安堵。

スカッとしたし、でももう一つの事件はどうなるの?との思いもあり、多少モヤっとした感情が残る終わり方なのも良かったですね。世の中、そこまでスパッとは解決しないですよね。ドラマによっては「さあさあ、全部解決だよ!丸くおさまるよ、ほらほらほら」な終わり方をするケースもありますが、時に萎える終わり方でもあります。

しかしエルピスは違いました。スカッとモヤっとが交錯します。でも今はそれでいいと思わせてくれました。みんなで「笑顔の牛丼」も良かったし、冤罪が晴れて出所したと思われる松本とチェリーがカレーとケーキを一緒に食べるシーンでは泣いてしまったし。ようやくエンディングのケーキがここに繋がったんだなあと感慨深い思いでそのシーンを眺めることができました。

そして、このドラマひょっとして続編ある?
劇場で解決しちゃう?

なんて含みを感じる終わり方でしたね。

演出担当の大根さんのインタビューは必見

佐野プロデューサーや渡辺あや氏のインタビューはあちこちに載っていますが、演出を担当した大根さんのインタビューもすごくよくて。エルピスファンはぜひ見て欲しい記事です。

realsound.jp

このドラマは、映画やCM並みの機材を使っているそう。カメラの機種名を聞いてもどのぐらいすごいのか素人にはわからないのですが、いつも映像に引き込まれる感じがしていたのは、機材のせいもあったのかと納得しました。

長澤まさみを撮らせたら一番と言い切る大根さん。脚本が長澤まさみに(ほぼ)当て書きしていることもありますが、このドラマの長澤まさみは本当にかっこよかったですね。良いドラマと出会えて感無量です。私の視聴時間は無駄にならなかった(笑)

最後にちょいと余談

エルピスでは、黒幕である権力者に直接制裁が下るところまではいかなかったのですが、権力者である大臣が最後に投獄されるドラマもあります。剛力彩芽が主役をやっていた「女囚セブン」。

ja.m.wikipedia.org

法務大臣役の高嶋政伸が最後に捕まるストーリーです。平均視聴率は5.5%ほどでしたが、結構面白いドラマでした。Amazon Primeなどでも視聴できるので、興味がある方はぜひ見てみて。剛力彩芽はハマり役だったな。