テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

【ブラッシュアップライフ最終回 感想】いい意味で予想を裏切る展開でした

ブラッシュアップライフがついに最終回を迎えました。

・麻美と真里は無事にミッションをクリアできるのか?
・本当に、機長に毒を盛るのか?
・謎の男、浅野忠信は何者なのか?

など、ドキドキワクワクしながら臨んだ最終回。

結果から言えば、二人のミッションは無事クリア。浅野忠信は、2分しか登場時間のないただのタイムリーパーでした。(この配役も面白過ぎ。浅野忠信の使い方が贅沢)人生2周目なので、タイムリーパー先輩の麻美と真里から見たら、ひよっこですよね。

↑ご本人もTwitterで謝っていました。

そういえば、麻美の靴下に何かメッセージっぽい文字が入っているなと思ったのですが、コレでした。皆さん、よく見てますよね。

市役所時代の後輩、河口美奈子(三浦透子)がナイスアシスト

最終回、最大の功労者は河口美奈子(三浦透子)。4周目の麻美が再会した時は8周目と言っていた美奈子ですが、9周目に突入。8周、ずっとほぼ同じ人生を繰り返していたのに、9周目はキャビンアテンダントに転身。しかも真里が乗る便に搭乗するという展開に。

更に、その時機長として搭乗する予定だった中村(神保悟志)に対する恨みがここで爆発。美奈子の1周目、役所勤務時代にいやな態度を取られたことがあり、腹いせに中村機長の不倫を奥さんにバラしたとのこと。今回、中村が絶対に搭乗を譲らなかったのは、フライト後、現地で愛人と不倫旅行をするためでした。

恐るべし、美奈子!さすがは9周目!

そんな訳で、麻美は毒を盛る必要もなくなり、無事に真里と同じ飛行機に機長、副機長として搭乗。搭乗機を事故から守るミッションをクリアしました。

回収しまくった伏線

ドラマの醍醐味の一つが「伏線回収」ですが、ブラッシュアップライフの場合

  • 1周目の役所時代
  • 3周目のドラマ制作会議
  • 2、4周目の薬剤師、医療従事者としての経験

こんな回収劇がありました。(他にもありますが)

麻美が通ってきた道が、何一つ無駄ではなかったことが証明された5周目。ここまできっちり伏線を回収するドラマも珍しい。第1回目から見てて、本当によかった!

意外と平和な終わり方だった

最終回、最大の見どころだったミッションクリアですが、それを終えたのがだいたいドラマ開始時間から30分過ぎ。あとの30分はどうするんだろう?と疑問に思いながら見ていました。

もしかして、もう一度麻美が事故にあい6周目が始まるのかな?

とか

どこかで、また真里と麻美が二人とも亡くなっちゃうのではないか?

とか

まだまだトラップが潜んでいる気がして「そんな平和な空気には騙されないぞ!」と思いながら見続けた残りの30分。



まさかの!



何もないまま平和に終わりました。

麻美と真里は地元に戻り、それぞれ市役所職員と保育士として就職。時々、なっち、みーぽんと4人で集まって、いつものレストランで他愛のない話をしながらカラオケへ。福ちゃんや加藤たちとも合流し、プチ同窓会。朝まで盛り上がって、そのままなかよく帰路へつく4人組。

ここまで平和な終わり方をするとは思っていなかったので、ある意味肩透かしを食らった気分でした。最終回がこれでいいのかな?と若干憤りを感じなくもなかったのですが、「他愛のない日常」を、ちゃんとした完成品として遂行することって大事なことなのかも知れません。4周目までは、志半ばで強制終了の人生でしたもんね。

もしこれがTBSの「日曜劇場」だったら、謎の男(浅野忠信)とひと悶着あって、搭乗時間ギリギリまで押し問答になったかも知れないとか、搭乗機を危機から救う場面にめっちゃ時間を割いて、相当ドラマチックに描いただろうなとか考えちゃったんですけど、日曜夜のこのドラマはほんわか(でもいろいろな示唆に富む)した終わり方でした。

そして1周目で役所時代の後輩だった美奈子のメッセージにもこんな変化が。結局、麻美も美奈子も役所の職員に戻ったんですよね。

このあたりにバカリズムさんのメッセージが込められているのでしょう。

以上、ブラッシュアップライフの最終回感想でした。
日曜日のこの時間帯にドラマを見ることは、もうしばらくなさそうな気がしますが、いいドラマに出会えて得した気分です。