先日から見始めたドラマ「同窓会〜ラブ・アゲイン症候群」。続きが配信されていたので、視聴しました。2010年に放送された、黒木瞳、高橋克典、斉藤由貴、三上博史が主演のテレビ朝日・木曜ドラマです。
30年ぶりの再会をきっかけにはじまった、オトナの恋…。“同窓会恋愛”におちた、45歳の男女の純愛とリアルな本音を鋭く描く、ラブ・サスペンス!ヒットメーカー・井上由美子の完全オリジナル脚本に、黒木瞳・高橋克典・斉藤由貴・三上博史の豪華キャストが集結…!
↓1~3話の感想はこちら
曲や効果音がチープだし、映像も全体的にちょっと荒い感じがするんですよね。
が、B級ドラマとして楽しむ分には面白くて。特に朋美(黒木瞳)の夫・誠一郎(吹越満)の狂気っぷりが回ごとに凄みを増してきて、次はどんな奇行に走るのか!?と違う意味で楽しみになってきております。2010年頃にTwitterが今のように活発だったら、誠一郎関連のハッシュタグができて、いじられキャラになっていただろうなあ。
第6回まで見たメモや感想などを
朋美(黒木瞳)
とにかくぶりっこ演技にイラっとしてしまうのは私だけではないはず。「主婦でパートで一家の大黒柱。でも今でも恋心を忘れないかわいい私を見て」的な役柄を作っているのでしょうが、45歳の設定なのに、しぐさが女子高生みたいだし、初恋の相手・杉山(高橋克典)に向ける視線も媚び媚びでちょっと無理。狙ってやっているのであれば、ある意味すごいが、ただ単にわざとらしいだけという感じがしてしまう。
杉山(高橋克典)
朋美の初恋の相手。家のことは奥さんにまかせっきり。仕事が忙しいから仕方がないのかも知れないが、あっさり朋美と恋に落ちて、家庭をないがしろにしてしまうという。モテオーラ、フェロモン全開の役なのだが、優柔不断さもあり、やはり見ていてイラっとしてしまう。
陽子(斉藤由貴)
前回も書いたように、髪型・メイク・ファッションが超絶ヘンではあるものの、やはり演技は上手い。斉藤由貴はプライベートでいろいろあり、干されたり復活したりと波があるが、基本の演技力は確か。
夫の愛人が生んだ子を養子として引き取るという、複雑な事情を抱えつつも、ちょっと鼻につく金持ちマダムを見事に演じている。一度、養子を生みの母に返そうとするも、まさかの陽子を選ぶという展開にちょっと涙。
陽子に全く懐いていないように見えたのに。暮らしているうちに互いに情が芽生えたのかも知れない。
真一(三上博史)
朋美、杉山、陽子と同窓会で再会した雑誌記者。とにかくチャラチャラして、好きではないキャラクターなのだが、そういう役作りなのかなとも思う。こちらもやはりわざとらしさがあり、セリフ回しとかちょっとした表情とか「それでいいの?」と突っ込みたくなってしまうことたびたび。
誠一郎(吹越満) ← 注目のキャラ
朋美の夫で、このドラマ最強のキャラクター。外資系の損保をクビになってから、再就職先も見つからず、1年もの間、妻に家事、育児、稼ぎまで任せっぱなしというスーパーウルトラダメ夫。妻・朋美の浮気を疑い、朋美が同窓会に着て行ったワンピースを捨てたり、仕事に行こうとする朋美を玄関先で阻止したり、スカートを履いていることに文句を言ったり、勝手に妻の携帯を解約したり。ハチャメチャな行動がエスカレートしています。あまりの壊れっぷりに笑えるほど。
Yシャツとジャージ(ズボン)で外出するというファッションに、逆の意味で心撃ち抜かれる。ダメさ加減が徹底していて最高過ぎる。
・・・
といろいろ書いてきましたが、不倫って一番の犠牲者は子どもですよね。朋美の娘と杉山の息子が、親の不倫に気づき、2人で葛藤したり荒れたりする姿を見ると、ドラマとはわかっていても、やはりあってはならないなと思ってしまう。杉山の妻(須藤理彩)が、真っ暗な部屋で黙々とアイロンをかける姿も怖かったし…!
数回見てやめようかと思ったのですが、見ているうちに「B級ドラマ」の楽しみ方がわかってきたので、最後まで見届けようと思います。
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