テレビ雑缶

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NHKドラマ「燕は戻ってこない」が最終回!そういう結末か…!

誰にも感情移入ができず、でも続きが気になってしまうドラマ「燕は戻ってこない」が、ついに完結しました。

思いがけないタイミングで破水したリキ。無事双子を出産。
当初の予定では、産んだらすぐに草桶夫妻に子供を引き渡し、残金の500万円をもらって、残りの人生は関わりのない者として歩んでいくはずでした。

しかし、出産直後見舞いにやってきた草桶夫婦が提示する引き渡しの誓約書や離婚届(基と偽装結婚していたので)へのサインを拒否。モノのように扱われることに、拒否感があるようで…。

行き当たりばったりで、あまり深く考えずに生きて来たリキらしい(いい意味ではなく)エピソードだなと。結局、2カ月だけ子供の世話をすることになり、双子とともに暮らす生活がスタート。10カ月自分のお腹で暮らしてきた子供たちは、やはり可愛いのか母性が芽生え、最終的には息子だけをおいて、自分は娘とともにこっそり家を出るリキ。(母性ではなく意地なのかも)

そういえば、代理母の契約では子供が一人という想定だったんですよね。二人の時はどうするのかは契約書にはなかったはずで。そうすると、リキが産んだ双子のうちの一人は自分が育てるという選択肢もあるわけですよね。

最終的に、誰が父親かわからない子でも、自分の子として育てることにした基。そのことで、「基は変わった」と考え、基と一緒に夫婦として血のつながらない子を育てることにした悠子。どちらとも血のつながらないかも知れない子を育てるのであれば、養子を取るという選択肢もあっただろうに…。

男女の双子のうち、女の子を自分の子として育てることにしたリキ。自分が女性であることで苦しんだにも関わらず、女児を選ぶところがいろんなことを示唆している気がしました。

当初、子産みマシーンのように扱われていたリキも、意思を持った一人の女性として生きることになったということなのかな。それにしても大胆な選択でしたね。想像していなかった結末でしたが、ひとまず決着。

タイトルの「燕」は、リキのことなのか、双子のうちの一人なのか。

実際にあった代理母の話

代理母と言えば、向井亜紀さんを思い出します。

向井亜紀事件(むかいあきじけん)とは代理母出産で生まれた子供について、日本の戸籍における母親が出産した女性か卵子を提供した女性かについて争われた裁判

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%91%E4%BA%95%E4%BA%9C%E7%B4%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6

この事例では、遺伝子的には間違いなく親子なんですよね。しかし戸籍に載せる時に実の親子として扱うかどうか問題になっていたと記憶しております。代理母が認められている国もありますが、日本ではまだまだ難しそうな気がします。(「向井亜紀事件」という名称だとは知らなかった…!)

ちなみに、代理母出産のコーディネートをやっている会社というのが国内にもあるそう。代理出産体験談なども掲載されています。

・代理出産体験談
https://www.ifcbaby.net/voice/surrogate/

草桶家とリキの場合は、出産・引き渡し後は一切関係ないものとする契約でしたが、こちらのWebサイトを見ると、代理母出産で生れた子がある程度の年になると、「生みの母(代理母)」と会ったりすることもあるようですね。

まだ見ていない人はNHKプラスでぜひ!