テレビ雑缶

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NHK朝ドラ「虎に翼」第22週までの感想 ~思ったよりあっさり解決した星家の家族問題

星家に引っ越し、星航一(岡田将生)家族と一緒に住むことになった寅子(伊藤沙莉)&優未。

当初祝福ムードもあった星家ですが、まあ、そんなに上手くいくわけがないですよね。特に目が笑っていない航一の長男、長女。二人は、父・航一の亡くなった妻(二人の母)と一緒だった時とまるで違うキャラクターになってしまったことに戸惑います。

寅子に向ける笑顔や、優未と手を繋いだことなど。
本来、自分に向けられるはずだった愛情が、自分にとって赤の他人に向けられるつらさ。

特にのどか(尾碕真花)が寅子・優未に対して泣きながら「嫌い」と言い放ったシーンなどは、「そりゃそうなるよね…!」と想像通りの展開でした。もっと自分を見て欲しかったよね。わかる。

これに関しては、星家の問題だからということで、寅子・優未は一旦「家族のようなもの」をお休みすることを提案。その後、時が経過し結局また一緒に暮らし始めた寅子と優未。リビングに置かれた家族写真コーナーには、星家の4人に寅子・優未を加えた6人のモノクロ写真が飾られるというシーンが映し出され、何だか雑にまとまった感じです。(肩透かし)

もっとこじれるかと思ったんだけど!
いっそ、のどかは家を出て、十数年後にようやくわだかまりが解けた彼女が、夫と子供を連れて星家にやってくるぐらいのことは想像していました。まあ来週から原爆裁判が始まるので、家庭の問題にそこまで時間がさけないのはわかります。わかりますがね…!人の心って、そんなに簡単に変わらないこともあるのよ。特に家族の問題は根深いからね。

・・・

それにしても、私の中で岡田将生の株が上がりっぱなしです。
寅子とのやり取りで、照れながらも嬉しい微笑みを浮かべる航一。自分の変化に戸惑いながらもそれを密かに楽しんでいる航一。航一自体は物静かな人間なので、ちょっとした表情の変化で心情の移り変わりを表現する訳ですが、見事ですね!

顔面偏差値について語られがちな岡田将生ですが、特に寅子と一緒になってからは、グッと心をつかまれる場面が多くなりました。個人的には「大豆田とわ子と三人の元夫」の「中村慎森」役のイメージが強かったのですが、朝ドラのお陰で私の中に新たな岡田将生像が生まれました。

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さて、明らかに女学校時代が一番面白かった「虎に翼」ですが、それでもここまで見続けて来れたのは、技巧派な方たちの演じる姿が楽しみと言うのは一つあります。

現時点で、寅子の家庭問題、仕事のことなど、若干とっちらかっている今日この頃ですが、来週からはもうちょっと仕事寄りの話になるのかな?