テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

NHK「大奥」の再放送(2025年1月2日)、堪能いたしました!

新年早々、びっくりしました。
普段なら起きていないような時間に、たまたまテレビをつけたらNHKで「大奥」の再放送がやっているではありませんか!

途中までリアタイしていたものの、吉宗の治世に移行したあたりから見ていなかったんですよね。でもずっと続きを見たいという思いがあって、今年はどこかのタイミングで再度NHKオンデマンドを契約して(1か月だけ)見てみようかなと思ったところだったのですから。

こちらの大奥は、よしながふみ氏の漫画をもとにしたドラマです。男女逆転しているのが、他の大奥との大きな違い。

【あらすじ】
江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がっていった。この病は“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病であった。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになる。江戸城でも3代将軍家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていくのであった。

大奥 - NHK

キャストも衣装もセットも(多分、機材も)豪華で、まるで大河ドラマかと思うようなクオリティです。なぜNHKが通常のドラマとしてこれを作り放送したのかはわかりませんが、毎度眼福、目の保養、楽しませていただきました。出演者も多いし。

ただし、話は重々しいものも多く、権力を持つ者の重責、子孫を残さねばならないプレッシャーから、周囲を犠牲にする生き方など、現代にあてはめると到底受け入れることのできない出来事も多々起こります。そして役者さん達の熱演がすごい…!特に、徳川家光役の堀田真由、徳川綱吉役の仲里依紗、徳川吉宗役の冨永愛、徳川家重役の三浦透子…皆さん、本当に迫力ある渾身の演技をありがとうございます。

泣きどころをググっと盛り上げてくれる音楽も良かったですね。(ずるいぞ)

実はちょうど、よしながふみ氏の漫画「大奥」の方も読んでいる途中でして。原作とドラマのリンクするところ、しないところ含めて、全力で堪能しました。一度見ているのに(途中までですが)、改めていろいろと発見がありました。

  • 藤波役を演じた片岡愛之助の畳上での動きが異次元!!さすがは歌舞伎役者である。着物を着た時の所作が抜群の切れ味ですね。何度もリプレイしたくなりました。
  • 杉下役の風間俊介がすごく良かった。殺伐としがちな幕府や大奥の中における数少ない癒し。しみじみといい演技だったなあ。
  • 當真あみが出ていたことに今頃気づく。役名は龍だが、後の田沼意次である。驚き。

ちなみに、田沼意次は教科書では賄賂など悪政をやった人のように書かれているけれど、近年は政治力も評価されているとのこと。

悪者じゃなかったの?歴史的評価が大逆転した2人
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63637?page=4

私の中で、多いに盛り上がった新年でしたが、今のところNHKプラスでシーズン1の全話が無料視聴できるようなので、見たい人はコチラへ。

plus.nhk.jp

ところで大奥 Season2の再放送はいつですか~?!