「御上先生」(TBS・日曜21時)が最終回を迎えました。当初は見ていなかったのですが、松坂桃李が主演なのが気になって、Tverで1~3話まで一気見。その後、ほぼリアルタイムで視聴しました。
番組紹介
松坂桃李が日曜劇場初主演!
文科省の“官僚”兼“教師”が
権力に侵された日本教育をぶっ壊す!?―辞令、日本教育の破壊を俺に命ずる―
文科省のエリート官僚が高3の担任教師に!
“官僚教師”が行う独自の授業とは!?
令和の18歳と共に日本教育に蔓延る
腐った権力へ立ち向かう
大逆転教育再生ストーリー!
(公式サイトより)
受験会場での殺人があったり、不倫スキャンダルで辞めることになった先生がいたり、それが殺人事件や隣徳学院の不正と繋がっていたり。途中、話を広げ過ぎて最後までまとまらずに終わるのではないかと思ったこともありましたが、最終回は25分延長で何とかまとまりました。
ミステリーというか考察の要素もあったことはあったのですが、どれも中途半端だったかなという気が。ドラマ自体は見ごたえあるストーリーもあったのですが、学生に焦点を当てる回数も半端だったし、御上(松坂桃李)と槙野(岡田将生)が裏で繋がっていることも、墓参りのシーンが伏線になって、途中でわかってしまったし。
ギスギスした関係だった、真山(殺人犯)が母親の距離が少し近づいたシーンはよかったなと思ったものの、人を一人殺しているという事実は消えないし。卒業を間近に控えて3年2組の一人が裏口入学だったことが発覚し、本人の口からそのことについて話させるという場面がありましたが、現実味が薄く、誰にも感情移入できませんでした。
隣徳学院と文科省の局長・塚田(及川光博)の癒着や補助金不正利用なんかも、何となく読めていたなあと。本来であれば、ここだけで一つのドラマになるぐらいの大きなテーマなのでしょうが、学園ドラマも描く必要があったので、尺不足感が否めなかったですね。
保健の教諭(臼田あさ美)と御上が実は繋がっていたというところが、一番のサプライズだった気がします。吉岡里帆の教員役は意外とよかったな。すんごい豪邸に住んでいるお嬢様だったのは驚いたけど。
生理の貧困、きょうだい児、教科書検定など、通常のドラマでは描かれることがないテーマに触れたのはよかったのかなと思いますが、偏差値が高い学校を舞台にすると、あんな風になるんですかね。自主的にやれることのレベルが高過ぎる…!そういう意味では、私にとって現実味がなさ過ぎてあまり没入できなかったなあと。
次の日曜劇場に期待しております。