テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

大河ドラマ「べらぼう」は3週続けての涙、涙、涙でした。本当にありがとうございます。

大河ドラマ「べらぼう」も回が進んできて、ドラマチックな展開も登場するようになりました。特に瀬川と蔦重の気持ちが通じ合ったところから別れまで…。思い出しながら何度も涙してしまうシーンもありましたので、3回分まとめて感想を載せておきたいと思います。

瀬川の身請け決意(第9回 玉菊燈籠恋の地獄)

吉原からの足抜けを画策する蔦重と瀬川。しかし、うつせみの足抜け失敗、仕事中の姿を蔦重に見られてしまう衝撃、イネ(水野美紀)の話などのいろんな出来事が重なり、最終的に身請けを決意した瀬川。
蔦重から借りた本を返す時に、その物語になぞらえて、身請けの決意を暗に伝える瀬川。

好きも言わない。
さよならも言わない。
でも一生忘れない。

愛の言葉やストレートな表現が一切ないのに、痛いほど気持ちが伝わってくる名場面でした。

去年の「光る君へ」だったら、夜中にこっそり逢瀬、別れを告げるロマティックなシーンを用意したんだろうなあ。今年はそういうのがなくて、いい。甘美な場面も必要な時はあるだろうけど、大河ドラマにそういう要素は求めてないから。

↓何度見ても泣いてしまうこのシーン。最高です。

 

瀬川の身請けセレモニー(第10回『青楼美人』の見る夢は)

瀬川の身請けが決まり、いよいよ準備が始まります。
白い衣装を着て、最後の花魁道中をする瀬川。
もうかっこよくて、美しくて、その姿だけで涙腺決壊。

 

「おさらばえ」

 

最終回かと思うクオリティでした。

 

新さんとうつせみの神隠し(第11回 富本、仁義の馬面)

祭りのどさくさにまぎれ、新さん(井之脇海)とうつせみ(小野花梨)が吉原を出ていくシーンが涙、涙でした。この二人の顛末は、まだまだ先のことだと思っていたので、まさかこの回でこんなボーナス的なシーンがあるとは…!遊女仲間の松の井(久保田紗友)が背中を押してくれたのもよかったですね。

ただし、森下脚本は落としてあげて、あげて落とす特徴があるので、まだまだ油断はできません。うつせみが算術の勉強していたことが、実生活で役に立つとよいのですが…。(夜鷹になるのは避けたい)

 

ご新造姿の瀬川(瀬以)も素敵です。

 

・・・

こんなに涙てんこ盛りで見送った瀬川ですが、どうも次あたりで蔦重と一緒になる流れがあるかも?

瀬川を身請けした鳥山検校って、確か身請け後3年ぐらいで捕らえられ、その後没落するんじゃなかったかな。瀬川のその後はどうなったか史実には残っていないようだし。

とすれば、脚本家の胸一つでどうにでも描けるということになり、瀬川と蔦重が結ばれる未来があっても不思議ではないのですが…森下脚本ですし、ポジティブな妄想は禁物ですね。

今回の大河ドラマは、あまり歴史を知らなくても楽しく視聴できる部分が多いと思います。歴史ものはどうしても予習が必要になるのですが、今のところ江戸市中の話が中心ですし、ざっくり主要人物の特徴だけつかんでおけば大丈夫じゃないかな。

ひとまず、キャスト・相関図だけは毎回チェックしておこう。

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