テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

大河ドラマ「べらぼう」でまたも涙…!今度こそ本当に最後の「おさらばえ」

なんかおかしいなと思ったんですよ。
これ、森下脚本ですよね?

なのに、蔦重と瀬川が夫婦になるっていうじゃありませんか。
瀬川を身請けした大富豪の鳥山検校が、不当な金貸しが理由で捕らえられ、瀬川とは離縁することに。

お前の望みはなんでも叶える。
そう言っていた検校。
瀬川の望みは蔦重と一緒になること。もちろん口に出してはいないし、検校とは本当の夫婦になれるよう努力はしていたけれど、前々から察していた検校の最後のやさしさ。

嫉妬心から瀬川に強く当たってしまったこともあった検校ですが、心から瀬川のことを大事に思っていたことが伝わって、ジーンとしてしまう場面でした。

その後、吉原に戻った瀬川が蔦重と抱き合ったり、本を読みながら楽しく語らったり、一緒の寝床でバックハグしたり…!!

 

えー。
待って待って待って。
なんかおかしい。

二人には幸せになって欲しい。
でもでもでも、これは森下脚本。上げて落とすのが森下脚本。



 

これから幸せになるぞ!と思った矢先、結局瀬川は出て行ってしまいました。

何度も登場する二人の幸せなシーンに、見てる方も舞い上がってしまっていましたね。どこかで「油断しちゃいけない」と思ってはいたのですが、一緒の寝床でのシーンで思いっきり油断してしまいました。

蔦重あてに残した手紙の「おさらばえ」が、本当に本当の別れの「おさらばえ」となりました。

瀬川が小さい時から大事にしていた蔦重からもらった赤本「塩売文太物語」のあらすじを、公式Twitterで見て涙腺決壊。

この物語を心の支えに、どうにか吉原でやってこれた瀬川…。複雑な想いを抱えながら、結局一人で吉原を出て行った瀬川に、彼女なりの幸せな未来がありますようにと願わずにはいられません。

また思い出して泣いてしまっております。

もっとライトな物語かと思っていた今年の大河ドラマに、こんなにまで泣き所があるなんて、想像もしませんでした。