ドラマファンの皆さん、朝ドラ「あんぱん」は見ていますか?離脱者も増えているという噂も出ていますが、私は何とか見続けております。
ただ、最近はちょっと雑な展開になっている感じがありますね。
29話、蘭子と豪が結ばれる回をピークに、「???」となってしまう場面や回がたびたびありました。29回は本当に良かった…!河合優実の演技はすごいですね。豪に告白するシーンでは、自然と涙があふれてしまい、数少ない「見続けてよかった」というシーンでした。
豪の戦死や嵩の叔父である柳井先生が亡くなった出来事はあったものの、その後は特に胸に迫るような展開もなく。のぶと嵩はすれ違いっぱなしで、俺たちの嵩が可哀そう過ぎるし。
そんなこんなで「雑」になってきたと思う展開について思うところをまとめてみたいと思います。
のぶと夫である若松次郎の関係が薄すぎ
のぶが嵩と結婚する前に別の人と結婚していたのは史実ではあるので、それは別にいいのですが、いくら当時はお見合いで結婚するのが普通だったとしても、のぶが結婚を決めた動機が弱ければ、その夫婦関係についても「?」が付きます。次郎は船に乗ってばかりだし、その間のぶは、しょっちゅう実家で暮らしているし、結婚した感じがないんですよね。
次郎さんは、いい人だし落ち着いているし、嵩とは真逆の大人で趣味も仕事もいい。
ただ、ちっとも夫婦らしくない。
戦死しそうなフラグはあるものの、のぶとの関係性が希薄なまま退場してしまうのは、何だかもったいない気が。
なぜ、ちょくちょく嵩の母(松嶋菜々子)が現れるのか
小さい頃嵩を置いて、再婚してしまった美しい母。その後も、なぜか節目節目で嵩の元に現れ、嵩の心をかき乱す毒母。嵩は、そんな母親を憎むこともできず、結局受け入れてしまったり、会うことになってしまったり。
東京でもあんぱん屋の前でバッタリ会って、嵩、嵩の恩師、嵩の母の3人で喫茶店で珈琲を飲むという謎展開が。しかし、これに関しては、ようやっと一つ謎が解けたと思われる出来事がありました。
嵩の出征に際して、ご近所の人が集まり壮行会を開いていた時に、突如母親がやってきて(相変わらず神出鬼没)、嵩に「絶対に戻ってこい」と言うシーンがありました。当時は出征するとなれば「お国のために命を惜しまない」のが当たり前で、戻ってこいなどと口にするのは、ご法度。
そんな中、形振り構わず「戻ってこい」と言ってくれた母親。
東京の喫茶店では、出征する嵩に、一言も母親らしいことを言ってくれなかったとがっかりしていた嵩でしたが、この一言は心に大きく響いたんじゃないかな。
最大限よい方向に捉えるならば、このシーンのために、敢えて嵩の母親を謎の神出鬼没な存在にしておいたのではないかと考えられます。(まあ相変わらずの唐突感は否めなかったのですが)
今後のバイオレンスな展開に懸念
嵩が戦争へ出征したのは事実だから仕方がないことなのですが、今後間違いなくバイオレンスなシーンが出てきますよね…。個人的には非常に苦手なので、できるだけ見たくないなと思っております。既に、次週予告で殴られるシーンが入っていた気がしますし(涙)
NHKさんには、可能な限りマイルドな表現で展開していくことをお願いしたい。
江口のりこが複数いる説
これは、ネガティブな話ではなく、とにかくスゴイと思ったことになりますが、江口のりこがすごいんです。朝ドラでは、3人の娘を育てる未亡人を演じているし、「対岸の家事」では子ども二人を育てるキャリアウーマン&ワーキングマザー。そしてソロ活女子…。どれも全然違う役なのに、それぞれの役にハマっているし、しかもどれも自然体に見えるんですよね。さすがです。
いろいろ書いてきましたが、戦争の部分はこのドラマに欠かせないパートなので、今後も見続ける予定です。よろしくお願いいたします。