
なかなか↑このような2ショットにたどり着かない…
まあ多くの皆様も思っていると予想しますが、嵩が主人公で良いですよね。朝ドラの歴史を紐解くと、圧倒的に女性が主人公とわかってはいても、北村匠海の繊細な演技が良すぎて、とにかくいい!(語彙力)
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2週間ほど嵩を中心に戦争ネタが続き、涙なしでは見られない回もありました。嵩と同じ部隊の仲間が空腹のあまり、民間の簡易住宅に押し入りゆで卵を殻ごとむさぼったり、補給路が絶たれて食べ物がなくなり、タンポポの根を食べて飢えをしのぐなど、「戦う」以外の戦争の悲惨さが描かれていました。
懸念していたバイオレンスな表現は戦争回の当初はあったものの、その後はマイルドな表現になってホッとしています。でも、真実はドラマでは描けない場面や悲惨な出来事もたくさんあったんだろうな…。
嵩は、最終的には敵と撃ち合うことがない部隊だったそうだけど(史実は)、対戦国と対峙するような部隊であれば、毎日血なまぐさい体験をしていただろうし。インパールのように、さらに過酷な体験をした人たちもいますよね。(ドラマには、そこまでは出てきませんでしたが)
そして、大好きな弟との別れ…。
千尋が軍人っぽい喋り方になっていて驚いた!
嵩が出世しても伍長なのに対して、千尋は「尉」がつく上級の階級。ここでも、しっかりエリートぶりを見せつける千尋なのでした。
更に嵩の父が枕元に出てくるシーン。当初は、必要ある?と思ったものの、瀕死の状態で夢枕に亡くなった人が立つのはあるのかもな…と納得させながら見ておりました。この父との対話回は、オープニングクレジットをカットするほどの気合いの入れよう。
とにかく見どころの多かった戦争回でした。
しかし一方で、のぶ(今田美桜)の心情や気持ちの転換について、ほとんど描かれていないんですよね。
- 戦争に進むことに戸惑いを感じていたのぶが、新聞に載ったことをきっかけに愛国の鑑のように扱われ、本人も愛国に傾倒して行ったこと
- 次郎(中島歩)と結婚することを決めた心情(背景描写が薄すぎ)
- 次郎と夫婦として心を通わすエピソードが薄すぎて、最後まで夫婦らしくなかったこと。仕事の都合で次郎が家を空けがちだとは言え、もうちょっと何とかならなかったのか。
- 戦後、教師を辞めるに至った心情は?戦争という大きな出来事がきっかけとはわかるものの、もう少しのぶの気持ちの変化がわかる何かがあっても良かったのでは?
などなど、各エピソードに"それなり"の描写はあったものの、どれもハラ落ちするような説得力はありませんでした。
それが脚本なのか、演出なのか、演技力の問題なのか、私にはわからないのですが、とにかく主人公の心情が見えて来ず。
時折景気付けに「たまるかー!」と叫ぶ、ステレオタイプの朝ドラ主人公「(ただの)元気で前向きな子」になってしまっているのが残念と言いますか。
これではのぶに感情移入などできるはずもなく、自然と「嵩がんばれ!」へ気持ちが傾いてしまうと言うもの。のぶの人生が、多少の波風はあれど、順調すぎるのも一因としてあるかも知れません。
そんな中でも、次郎が残した「速記」のメッセージがきっかけで、のぶ自身が独学でそれを身につけ、新聞社への就職に繋がるエピソードは「なるほどな」と思いました。次郎がいなくなっても、こんな形でのぶの身を助けるような何かを残す…何という大人!そういえば病室での次郎さん、めちゃめちゃ色気がありましたね。病床のシーンとは言え、いいものを見せていただきました。
といろいろ書いてきましたが、続きが気になるので、まだまだ見続けますよ。