
朝ドラ「あんぱん」ではついについに、嵩が約20年越しの思いを実らせましたが、ドラマ自体は本当にツッコミどころが満載で。もはや我々にあえてネタを提供しているのか?!と思わせるような場面や展開が多々。「嵩、のぶ、よかったね!」と心から祝福する気持ちになっておりません…。
そんな中でも、議員秘書役で
俺たちの木原さん
が登場し、勝手に歓喜しておりました。
NHKドラマ「3000万」で特殊詐欺グループのリーダー役を演じたあの木原勝利さんではないですか!今度は議員秘書か~。あまりの役柄のギャップに最初は気づかず。役者さんってスゲェや。
のぶの切替の早さ
高知新報をクビになり、東京へ行くことになった訳ですが、その辺りの心情や高知新報の仕事への思いがじっくりと語られる場面はなく、またものぶの心情が「?」のまま素早い切替に啞然。のぶが泣きながら上司にお礼を言うシーンなどもありましたが、心に迫ってくるものはありませんでした。
しかも憧れの東京に行けると言うのに、いつも通りのニコニコ顔をしているだけで、嬉しさ爆発という感じでもないんですよね。もしかしてのぶのこういう感情の振れ幅が小さいところが、物語を平坦にしている一因なのかも。
若松家で嵩をけしかける朝田家の人々がホラー
話の流れで、のぶの母と妹の蘭子、メイ子と晩御飯を食べている嵩。のぶへの気持ちを伝えるか迷っている嵩に、女性3人が思いを伝えるようけし掛けるのですが、あなた達がいる場所って若松家のおうち。つまり、のぶが亡くなった夫の次郎と暮らしていた家なんですけど!多分、のぶが相続して、一人で暮らし、その後メイ子が転がり込み、今や家主不在のまま朝田家の人たちに乗っ取られているではないか…!おいおいおいおい。
しっかり4人でご飯を食べているところを見ると、台所も自由に使っているということですよね。朝田の家でこの場面が展開されていたら違和感はなかったのですが、まさか若松家でそれが行われるとは…!ちなみに朝田家と若松家の距離感もイマイチわからず。
のぶっていつから嵩に思いを抱いていたの?
第17週の5日目で、ついに嵩が単独で上京し、のぶに気持ちを伝えることができた訳ですが。ここまで引き伸ばす必要ってあったんですかね。物語も折り返しに入ろうというところまで2人を結ばせなかったのは、一体何の意図があって?史実にはない設定「幼馴染」が、弊害となってしまった気もしなくもなく。
恋愛シーンと言えば、蘭子の時なんかはよく描けていましたよね。パン食い競争の受付シーンで、蘭子がちょっと恥ずかしそうに髪をかき上げるシーンなんかは「あ、今この子は恋をしているんだな」って、一瞬でわかりましたし、豪と気持ちが通じ合うシーンなどは涙なしで見られませんでしたし。
メイコがケンちゃんに恋する場面も、「恋に落ちた瞬間」がわかりやすく描かれていました。
翻って、のぶはどうよ。
高知新報で、嵩と同僚だったんだから、そういう一瞬の場面を描くチャンスはたくさんあっただろうに。毎日見ていても、少なくとも私には、のぶが嵩をそのような目で見るような場面は一つもなかったと記憶しております。ずーっと単なる「幼馴染」としか見てなかったですよね。
もしかしたら「離れてみてやっと大切さがわかった」と言う演出なのかも知れませんが、それにしてもエピソードが希薄過ぎて、2人が抱き合うシーンも、感動という感じではありませんでした。
しかも、第17週のタイトル「あなたの二倍あなたを好き」って、普通に考えたら嵩が言うセリフじゃないですか。言ったのは、まさかののぶ!!そんなエピソード、一個だってあった?!????!!!???
「え?え?え?え?え??????」
完全に視聴者を置き去りにしましたね。
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といろいろ書いてきましたが、でもやっぱり引き続き見るんだと思います。2人が夫婦になってからのストーリーはもうちょっとマシになることを祈って。