
ドラマ好きの皆さん、お元気ですか?
少しの間、ドラマから遠ざかっておりました。朝ドラ「あんぱん」を見て疲れ切ってしまい、次のクールはほぼ見る気力がなく。思った以上に朝ドラって破壊力があるんだなあとしみじみ感じている12月です。
そんな中でも、大河ドラマだけは完走しました。
最後まで、森下脚本と蔦屋重三郎の一生を見守ることが出来てホッとしています。
前半戦は、吉原を中心とした話で、何と言っても小芝風花の演技が心に残りました。素晴らしかった瀬川花魁。見受けが決まり、吉原を去る日、お別れをするあのシーンは一生忘れないでしょう。
当初小芝風花で大丈夫かな?ミスキャストじゃないかな?と思いましたが
全然大丈夫でした!
むしろ、今となっては小芝風花以外考えられないでしょ。
素晴らしい脚本、役者さん達の熱のこもった演技、そしてドラマ作りに関わる全ての人に拍手を。
後半戦で印象深かったシーン
後半で心に残っているシーンはいくつもあるのですが、高岡早紀演じる重三郎の実母「つよ」とのやり取りが良かったですね。当初、耕書堂に転がり込んできた時は、積年の恨みもあり冷たくしていた蔦重でしたが、つよが病気で亡くなる少し前に心が通うようなやり取りがありました。
その後のナレ死…。咳こむシーンが何度もあり、伏線はあったものの、耕書堂のムードメーカー的な役割をになっていた人物だったので、退場は残念でした。
そして、いい流れになると、次にどん底に落とす森下脚本の真骨頂だったのが、新さんとおふくの顛末でしょうか。吉原から、こっそり逃げて農村で夫婦になった二人。ひょんなことから江戸に戻ってきて、蔦重の仕事を手伝ったりしながら、慎ましくも幸せに暮らす二人でしたが、米騒動がきっかけで、おふくと子供が殺されてしまいます。
進さんも残念な死に方をしてしまい、まさかあの時点で二人が退場になるとは思いもよらず。
「吉原から逃げたものは幸せになれない」女郎屋の女将が言っていた言葉を覆すかと思った二人でしたが、最後は悲しい結末が待っていました。新さん役の井之脇海さんも演じていて「やはり森下脚本だなあ」と思ったとインタビューに答えています。井之脇さんは「義母と娘のブルース」で森下脚本を体験済みなんですよね。
最後は登場人物の多さについていけなくなる感じはありましたが、何とか最後まで見届けることが出来ました。
書を持って世を耕した重三郎
「書を持って世を耕した」と後に言われたいと最後に重三郎が言っていましたが、看取った妻の「てい」(橋本愛)がしっかり受け止めたシーンは涙なしでは見ることが出来ませんでした。重三郎の妻がていで良かった。橋本愛で本当に良かった。
本はお腹を満たすことはできないが、心を満たすことはできる。
まさにその通りだと思います。
江戸の街で、清濁合わせながらも、イキイキと暮らす町人達の生活や人生を1年通して垣間見ることが出来た貴重な体験でした。
視聴率が伸びなかったのが残念ですよね。
大河ドラマって、ある程度歴史を知っていないと楽しめない部分があることや、途中から見ることも難しい側面があるので、最初に「つまらない」と思われてしまうと、挽回の機会がないからなのかなと思ったり。
来年は鉄板の戦国時代が舞台なので、ある程度の視聴率は期待できるかも知れませんが、とはいえ「どうする家康」みたいな謎の設定や妙な脚本になってしまっては目も当てられません。
普通の大河ドラマが見たい。
これが一視聴者の切なる願いです。何卒よろしくお願いいたします。