テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

大河ドラマ「光る君へ」 まひろ(紫式部)と道長のロマンス要素は本当に必要か?

今年の大河ドラマは安定感があるので、ある意味安心して視聴できる回が多いのですが、時々ぶっこんで来る「まひろと道長のロマンス要素」が本当に必要なのか、たびたび疑問に思っておりまして。

例えば、第27回「宿縁の命」では、まひろ(吉高由里子)が家の者たちと出かけた「石山寺」でなぜか偶然道長(江本佑)と再会するシーンが。「またか~い?!」と家族と苦笑いしながら突っ込みを入れたりしておりましたが、その日結局一夜を共にしてしまうという。

↓石山寺の公式X(旧Twitter)も注意喚起をしてしまうほど(笑)

↓動揺して誤字が発生

その後、まひろが妊娠。
時期的に、夫である宣孝(佐々木蔵之介)ではなく、道長との子ということになるらしい。どうしても、まひろと道長の繋がりを維持しておきたい何かがあるようです。私にはまだその意図がはかりかねるのですが、いずれどこかの段階で腑に落ちる日が来るのでしょうか…。

あまりの後ろめたさに、宣孝と離縁して一人で子を育てるというまひろに、「誰の子でもいい。一緒に育てる」と言い切った宣孝氏の株が上がりっぱなし。事前に調べていた宣孝像とだいぶ違う感じではありますが、主人公の夫だからやはりイケメンに描きたい気持ちは作り手の方にあるのかも知れませんね。

源氏物語のエピソードがそこかしこに

興味深いのは、ところどころ源氏物語のエピソードが挿入されていること。「史実に忠実に作って欲しい」などとは微塵も思っておりませんので、こうした手法は、なかなか面白いなあと思いながら見ています。

まひろが不義の子?を宿したエピソードは、「藤壺」を彷彿させますし、道長の長女で一条天皇に入内する彰子(見上愛)の性格なんかは、「女三宮」を思い起こさせます。大人しくて人形のようで、感情が読めない。猫好きなところも同じですよね。入内して8年もの間、帝に放置されるのかと思うと、なかなか辛いものがありますね…。現時点で、帝の相手をつとめるには幼過ぎるとは言え。

もう少し前まで遡ると、まひろが宣孝に怒って灰をぶっかけるシーンがありますが、これも源氏物語で登場する有名なシーンです。(前後のエピソードは全然違いますが、「灰をかける」という同じ行為をしたということで)

源氏物語にまつわる隠れエピソード探しはなかなか楽しいものだったりするのですが、X(Twitter)を見て初めて気づくものも多く、視聴者の皆さんの知見に毎度驚かされるばかりです。

↓石山寺で再会したまひろと道長のダイジェスト版

↓次回予告編