今年の大河ドラマは安定感があるので、ある意味安心して視聴できる回が多いのですが、時々ぶっこんで来る「まひろと道長のロマンス要素」が本当に必要なのか、たびたび疑問に思っておりまして。
例えば、第27回「宿縁の命」では、まひろ(吉高由里子)が家の者たちと出かけた「石山寺」でなぜか偶然道長(江本佑)と再会するシーンが。「またか~い?!」と家族と苦笑いしながら突っ込みを入れたりしておりましたが、その日結局一夜を共にしてしまうという。
↓石山寺の公式X(旧Twitter)も注意喚起をしてしまうほど(笑)
#光る君へ 参籠所で添い寝しないでください
— 石山寺 Ishiyamadera (@Ishiyamadera_T) 2024年7月14日
↓動揺して誤字が発生
今年の大河の平安貴族は石山寺を何だと思っているのでしょうかでしょうじゃ
— 石山寺 Ishiyamadera (@Ishiyamadera_T) 2024年7月14日
その後、まひろが妊娠。
時期的に、夫である宣孝(佐々木蔵之介)ではなく、道長との子ということになるらしい。どうしても、まひろと道長の繋がりを維持しておきたい何かがあるようです。私にはまだその意図がはかりかねるのですが、いずれどこかの段階で腑に落ちる日が来るのでしょうか…。
あまりの後ろめたさに、宣孝と離縁して一人で子を育てるというまひろに、「誰の子でもいい。一緒に育てる」と言い切った宣孝氏の株が上がりっぱなし。事前に調べていた宣孝像とだいぶ違う感じではありますが、主人公の夫だからやはりイケメンに描きたい気持ちは作り手の方にあるのかも知れませんね。
源氏物語のエピソードがそこかしこに
興味深いのは、ところどころ源氏物語のエピソードが挿入されていること。「史実に忠実に作って欲しい」などとは微塵も思っておりませんので、こうした手法は、なかなか面白いなあと思いながら見ています。
まひろが不義の子?を宿したエピソードは、「藤壺」を彷彿させますし、道長の長女で一条天皇に入内する彰子(見上愛)の性格なんかは、「女三宮」を思い起こさせます。大人しくて人形のようで、感情が読めない。猫好きなところも同じですよね。入内して8年もの間、帝に放置されるのかと思うと、なかなか辛いものがありますね…。現時点で、帝の相手をつとめるには幼過ぎるとは言え。
もう少し前まで遡ると、まひろが宣孝に怒って灰をぶっかけるシーンがありますが、これも源氏物語で登場する有名なシーンです。(前後のエピソードは全然違いますが、「灰をかける」という同じ行為をしたということで)
まひろが宣孝に香炉の灰を投げつけるこの場面、『源氏物語』で光源氏の養女・玉鬘を新しい妻にしてウキウキしてる髭黒の大将に、長年連れ添った北の方(正妻)がブチ切れて灰をぶちまける場面かなあ
— 穂乃香 (@skr78hnk) 2024年6月30日
現代風にいうと「アンタ最低!」とグラスに入った水を浴びせかけるやつ #光る君へ
源氏物語にまつわる隠れエピソード探しはなかなか楽しいものだったりするのですが、X(Twitter)を見て初めて気づくものも多く、視聴者の皆さんの知見に毎度驚かされるばかりです。
↓石山寺で再会したまひろと道長のダイジェスト版
◆◇ #光る君へ 2分ダイジェスト◇◆
— 大河ドラマ「光る君へ」(2024年) (@nhk_hikarukimie) 2024年7月15日
第二十七回「宿縁の命」を
2分にギュッとまとめた動画を公開!
▼#NHKプラス では本編をフルでご視聴いただけますhttps://t.co/foCLKtWi1b
※配信期限:7/21(日) 夜8:44 まで
※要ログイン pic.twitter.com/azu9sOxnRl
↓次回予告編
◆◇ #光る君へ 次回予告◇◆
— 大河ドラマ「光る君へ」(2024年) (@nhk_hikarukimie) 2024年7月14日
第二十八回「一帝二后」
7月21日(日)
[総合] 夜8時00分
[BS・BSP4K] 午後6時00分
[BSP4K] 午後0時15分
▼あらすじhttps://t.co/gSBigeXOmQ
▼相関図https://t.co/VVzuuGOtWE pic.twitter.com/wNabPscyzn