テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

NHKドラマ「3000万」が面白い!こういうドラマを待っていた!

あなたは、ひょんなことから突然3000万円を手にしたら、どうしますか?

つい先日までドラマと言えば

・戦争とは
・平等とは
・憲法とは
・ジェンダーとは
・正義とは
・社会の問題とは

などなどを朝ドラを通して見ていたので、いろんなことを考えさせられる日々だったのですが、ちょいと頑張って視聴したため息切れを起こしておりました。Shrinkみたいな短いのがあると、休みの日に一気に視聴できるのでありがたいのですが、朝ドラ含め普通の連ドラを見る気力がなくなっておりました。

もう恋愛ものには共感できる年をとっくに過ぎていますし、刑事もの・警察ものは食指が動かず。(リーガルものやお仕事ドラマは好きなのですが)

そんなちょいと疲れ気味の私のところに突然やってきたNHKドラマ「3000万」。タイトルからして「おや?」と引き付けるものがあります。例によってリアルタイム視聴ができなかったので、NHKプラスの配信で見たのですが・・・

おおおおおおおおもしろい!!

これは、人間の本性や闇を垣間見ることができるサスペンスであり、エンターテイメントであり、スリリングであり、エキサイティング!久々に「こんなドラマが見たかった!」と思わせるものがありました。

第1回のあらすじ
コールセンターの派遣社員として働く佐々木祐子(安達祐実)は、家のローンやピアノの才能あふれる息子の教育費に悩んでいる。倹約を心がけるが、元ミュージシャンの夫・義光(青木崇高)は、大した稼ぎもないのに「なんとかなる」と楽観的。そんな一家が事故に出食わし、甘い誘惑を手にする。しかしそこには危険なクセ者の影が・・。平凡な家族の日々が怒涛の展開で非日常へ。5分先も読めない!スリリングな物語が幕を開ける。
NHK公式より)

派遣社員の妻。そして交通整備の仕事で生計を立てる夫が、なぜか不相応な一軒家を買って(ここ、突っ込みどころですよね)、生活がカツカツになる一家。平均的な家庭生活を営んでいるように見えるものの、内情は…。

子供に新しいピアノを買ってあげることもできず、壊れたまま練習を続ける息子。ピアノの先生には「才能があるんだから中古でも本物のピアノを買ってあげて」とプレッシャーをかけられたり。子供におやつのプリンは買ってあげても、スーパーで600円台で売っていたロールケーキを悩みに悩んで買うことができない。

そんな暮らしをしている一家が、ひょんなことから3000万円を手に入れてしまうのです。しかもそれはどうやら犯罪がらみのお金らしく、本来であれば拾得物として届けなければいけないものなのですが、二人は札束の匂いや感触を楽しんだり、枚数を数えたりと、なかなか「正しい」行動に移せない模様。そしてついに、この夫婦は3000万円の拾得を警察に隠し、自分のために使うと決めたようです。

そんな大金を手にした祐子(安達祐実)は、今まで逆らえなかった派遣先の会社の上司からふられた残業をきっぱり断ったり、悩みに悩んで買わなかった600円台のロールケーキを買ってきて、ダイニングで立ったままがぶつくなど、人間の本性を垣間見せてくれています。(このあたりの生々しい描写が素晴らしい)

今のところ、けなげに家計を支える普通のママっぽい役柄ではありますが、これから安達祐実演じるめ祐子の闇落ちがちゃめちゃ楽しみです。