テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

「日曜の夜ぐらいは…」(テレ朝、日曜22時~)第2話 感想 やはり心をつかまれてしまう

なんてステキなドラマ…!
ブラッシュアップライフとは全く違う方向性だけれど、登場人物の生き方や背景が丁寧に描かれているし、前回も書いたように「セリフがない」場面もすごくいい。
個人的には「ラジオ」が登場するのがすごく嬉しい昭和世代です。

主要人物3人が、それぞれつらさやしんどさを抱えながら踏ん張って生きる姿。コンビニで一番高いアイスを買わないとやってられない理不尽な日常。それでもどこかに希望を感じさせるあたたかい空気感。こんなドラマがあるんですね。

とは言え、やはり胸がギュッとしめつけられるシーンは何度かあって。

岸田サチ(清野菜名)が、バイトから帰る途中、自宅近くの公園で笑顔の練習をする場面が登場するのですが、帰宅後に車いすの母親がサチの誕生日のための準備をしていることを知ってたからなんですね。バイトで最大級の嫌な出来事があっても、この日は笑顔で家に帰ろうと決めたサチの気持ち、そして日々娘へ「ごめんね」と過剰に謝る母。互いに気を使い過ぎているそんな関係性が垣間見えて、涙がポロっとこぼれました。

祖母と二人暮らしをする樋口若葉(生見愛瑠)は、父親が誰かわからず。田舎暮らしなので、そんな家庭環境もあってか周囲に相手にされず、今まで友達ができたことがないという。

そしてタクシードライバーの野田翔子(岸井ゆきの)は、偶然実兄を乗客として乗せてしまい、途中で「降ろせ!」と言われる始末。「お前はいないことになっているからな」と冷酷きわまりない仕打ちを受けます。翔子の家庭環境については、まだ詳細が明らかになっていないのですが、実家と断絶していることから、相当いろいろなことがあったのだろうと想像ができます。

キーマンである市川みね(岡山天音)が偶然、サチのお店に行ったり、偶然翔子のタクシーに乗る、現実離れした設定があったものの、結局3人はまた次のバスツアーで再会。

しかも前回のバスツアーで3人で買った宝くじの一枚、サチが持っていたものが3000万円に当選したという。3人で山分けするという方向で2回目は終了。予告編を見ると、誰かが当選金を独占するとか、当選くじをめぐって奪い合いが始まるという内容ではなかったようなので、ホッとしています。3人とも1000万円を元手に人生を逆転していく展開かな?

サチの母親と離婚した父親、バイト先の店長、若菜の勤め先の工場長、翔子の兄など、主要人物を取り巻く男性陣がクソオブクソ。