テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

ドラマ「東京タワー」は サイドストーリーがメインを食っている感あり

何だかんだで、続きが気になるドラマ「東京タワー」を見ています。
大学生の小島透(永瀬廉)が20歳年上の浅野詩史(板谷由夏)と恋に落ちる話。ただ詩史には子供こそいないものの既婚なので、コソコソと会うしかないわけなのですが。

同時期に、透の友人・大原耕二(松田元太)が、家庭教師先の母親・川野喜美子(MEGUMI)と不倫関係に。こちらは、娘に見つかってしまうわ、本命の彼女にもバレてしまうわで、ドロドロ。

2つの大学生の不倫劇が同時に進んでいくのですが、ドラマ性とかエンタメ性が高いのは耕二の方で。以前、映画で見た東京タワーでは、あくまでも耕二の話はサイドストーリーとして認識していたのですが、今回のドラマでは、こちらがメインではないかと思うような展開になっています。

特に耕二のチャラチャラした感じと、真剣な時のイケメン顔のギャップがなかなかよくて、「これは主役を食っているなあ」と感じこともしばしば。演者の魅力をすごく引き出しているのは、サイドストーリーの方ですね。

そもそも、透はちょいと陰キャだし、詩史と付き合うまでまともな恋愛経験がない設定だし、耕二のようにガツガツ行けない。どうしても沈んだ雰囲気をまとってしまうのは、役作り上しかたがないことなのかも知れませんが。

もう一つ、小島透と浅野詩史が見つめ合うシーンが、どうしても「親子」にしか見えなくて、「年の差のステキカップル」として捉えることができなかったのも、余計サイドストーリーに気持ちを奪われる一因なのかも。

挿入歌もTravis Japanの「Sweetest Tune」の方が断然いいなあと。ともすれば重々しいテーマになりがちな話ですが、爽快感と疾走感があるこの曲が流れると、中和される感じがします。

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(Travis Japanって、パフォーマンス力の高いグループなんですね!)

永瀬廉は、すでに俳優としての実績を積んでいますが、松田元太も今後の成長が楽しみな一人だなと。これが、今回のドラマの一番の収穫かも知れません。

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↓せっかく詩史の別荘で、ずっと二人でいられると思ったのに、なぜか詩史の夫が別荘に来てしまうという予定外の行動に、逃げ帰ることになってしまった透。間一髪、バレなかったものの、捨てられた子犬のようにトボトボと帰宅する姿が不憫でした…。

もう詩史はやめておけ!と肩をたたきたくなってしまいます。