テレビ雑缶

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ドラマ「東京タワー」が最終回!映画、小説とも異なるラスト

回想シーンが思った以上に多かった最終回。

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何となく、みんなバラバラになる結末を予想していましたが、その通りでしたね。なので、最終回の展開に関しては、特に驚きはなく。

ただ、重いシーンが続くので、一体どこでTravis Japanの「Sweetest Tune」を使ってくるのかな?と思っていましたが、「ほう、そこで」となったのが、耕二(松田元太)と喜美子(MEGUMI)の訣別のシーン。相手を思って、敢えて耕二をビンタ&罵倒した喜美子の叫びはよかったですね。メインストーリーより、こっちの物語の方が断然面白い。

そして肝心の透(永瀬廉)と詩史(板谷由夏)はというと、詩史が夫と離婚する決意をしたものの、結局透とも一緒にならず、一人で生きていく決意をするという。透は、最後の最後まで、年上女性に振り回された人生でした。二人が互いに恋に落ちていたのは真実だと思いますが、毎度毎度同じようなシーンで、年上女性に絡めとられる透が不憫というか自業自得と言いますか。

透の母・陽子(YOU)としては、シングルマザーながら、自慢の息子を医大にまで通わせているというのに、親友の詩史と不倫なんて、やるせなかったでしょうね。まあ、その忸怩たる想いが、インタビューで詩史にワインをぶっかけるという行為に繋がるわけですが。(映画版ではパーティー会場で修羅場になった記憶が)

そして終盤、詩史が夫と離婚、透とも決別し、一人パリへ行くことになりましたが、映画版では透がパリへ行くという設定だったんですよね。逆にしたのか。確かに医大生がパリへ行く理由もないし(医療で留学するなら多分アメリカ)、同じ結末にはしないだろうと思っていましたが。

詩史と喜美子の対面シーンに驚き!

ところで、詩史と喜美子ってどこで知り合ってたの?!
↑ここが一番の驚き。最終回はいつもの倍の60分という時間があったのに接点を持つシーンが全く描かれていなかったではないか。何度も挿入してくる回想シーンを削って、大事なところは描かないという(呆)。

透と詩史の恋愛は、概ね綺麗に描けていたものの、リアリティが全然なく、いくら歳の差カップルと言っても、もう少し互いに釣り合いの取れる人選だったら良かったですね、と最終回まで違和感を持ったまま終了。

自立したキャリアウーマンとして描かれた詩史が、実は弱い人間だったというエピソードが2~3あると、いくつかのセリフの説得力は上がったのでしょうね。詩史と夫との関係も、離婚に至る決定的なできごとがないまま。強いて言えば、ゴルフが好きじゃないのに夫はゴルフが好きとか、若干の趣味・趣向の違いについてはエピソードとしてあったものの、離婚するほどの何かは特にありませんでしたよね…。

↓横澤夏子の登場は、本当に必要だったのか?(横澤夏子は悪くない)