テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

NHKドラマ「燕は戻ってこない」 千味子(黒木瞳)の無双回がすごいことに…!

火曜夜10時から放送の「燕は戻ってこない」 が話題になっていますね。代理母を引き受けたはいいけれど、排卵日前に2人の男性と関係を持ち、さらに人工授精を行ったら無事妊娠はしたものの、父親が誰なのかわからないという。しかも双子!どうなるんでしょうか。


お金も夢もない29歳のリキ。元トップバレエダンサーで、自らの遺伝子を継ぐ子を望む基。不妊治療をあきらめた、基の妻・悠子。それぞれの欲望が「代理出産」を通じて交差する…。
ドラマ10「燕は戻ってこない」は、作家・桐野夏生さんが「命は誰のものか」をテーマに描いた同名小説が原作。連続テレビ小説「らんまん」の脚本家・長田育恵さんによる脚本で、生殖医療の光と影を描きます。

妊娠したら自由がなくなるからなのか、もしくは自分を産む道具のように腹いせか、セラピストのダイキ(森崎ウィン)と関係を持ち、さらに北海道に帰省した時に以前不倫関係にあった主任の日高とも関係を持つという奔放ぶり。それはまるで独身最後の1週間をエンジョイする新郎のようであり…。人工授精後、妊娠はしたものの誰の子がわからない状態になってしまったのが第6~7回。

一人で抱えきれなくなって、悠子(内田有紀)に相談し「このことは誰にも言わないから」と共犯宣言した時には、これはひょっとして悠子の復讐なのではないかと思いました。子を持つことができず3回流産した悠子も、随分傷つけられています。個人的には復讐して欲しいとは思ってはいるものの、次回どうやら悠子から基(稲垣吾郎)に、代理母の子の父親が誰なのかわからないことを打ち明けるようなので、本当にどうなってしまうのやら。

千味子(黒木瞳)の無双回だった第7回

いままで、悠子に嫌味を言ういや~な姑役だった千味子(黒木瞳)。
第7回では、つわりのひどいリキのもとを訪ね、二人は初対面。そこで、料理を作ったり、説教をしたり、妊婦に向けてのアドバイスをしたり、サプリを渡したり。世話を焼くというより押しつけがましいと言った感じ。

一見、よい義母にも見えた千味子でしたが、帰宅してから悠子に、リキのことを
・努力しない
・プロ意識が薄い
・あっち側の人間
・子供が生れたら、一切関係を持ちたくない
などとまくしたてます。

このセリフについては賛否両論あると思いますが、個人的には言っていることは間違っていないと思いました。(言い方は置いておくとして)特に努力して何かを手に入れた人から見ると、それをしていない人の存在が時に腹立たしくなることも理解できるしね。ただ異常なまでの選民意識やさまざまなこだわりが、今後の展開にどう響いてくるのか、これもまた楽しみの一つ。

そして、はからずも千味子にとって「好きじゃない」はずの悠子が、(リキと比較すると)「こっち側の人間」であることに気づいてしまったところに大きな変化がありました。これを機に嫁いびりも辞めたらどうだろうか。

基が教え子の親に放った「子供は遺伝子の奴隷じゃない!!」が、なかなかのブーメランでしたよね。ニヤニヤしてしまいました。

次回、リキがピンチ!(自業自得だけど)

違約金を払うことになるかも知れない!それとも、生まれるまで待ってDNA検査をしてからになるのか!

悠子の友人のりりこ(実家が金持ち)が、リキを気に入って違約金については負担してくれるとは言っていたけれど、次はどんな展開が待っているんでしょうね。毎度、斜め上のことが起こるので、続きが楽しみ過ぎます。