テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

大河ドラマ「どうする家康」をなんとか見続けております。(18-25話あたりの感想をまとめて)

すっかり見落としていたのですが、NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイトにこんな説明書きがあるんですよね。

希代のストーリーテラー・古沢良太の手による、ハラハラドキドキ、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテインメント!

ああ、これって大河ドラマじゃなくてエンターテインメントとして楽しむものだったのよね。今の今までこの大前提を見落としてしまっておりました。

そんな「どう家」ですが、脱落しかけながらも見続けておりまして、ようやく普通に視聴できる回も出てきました。もちろんいつも通りのガッカリ回も。

大変ガッカリだった三方ヶ原(第18回/真・三方ヶ原合戦)

家康家臣である夏目広次が主君のために命を張るのが最大の見どころであったはずの三方ヶ原合戦。とても楽しみにしていたのですが、回想シーンが多すぎて本筋に集中できず。ちょこっと挟む程度ならよいのですが、何度も何度も何度も差し込まれる回想シーンに辟易。

「ほら、すごい伏線回収きたでしょ?」の押し付け感が不愉快でストーリーに没頭できませんでした…残念!とても楽しみにしていた回だったんですよね…。

映画のようだった武田信玄が亡くなるシーン

三方ヶ原のあと、ほどなくして武田信玄(阿部寛)が亡くなるのですが、ここは映画みたいでカッコよかったですね。こういう演出は斬新で、このドラマの世界観にあっていたなあと思いました。史実からはかけ離れていそうですけどね。

実はこのシーンはもう一度見たくて、NHKプラスで再視聴しました。

岡崎城内に裏切り者が出る!(第20回/岡崎クーデター)

この回は珍しくよかった!これはすんなり視聴できました。
毎度、こんな感じで構成してくれれば、文句も言わずに黙って大河ドラマを楽しむ一視聴者として穏やかに過ごすことができるのですが。

血判の場面や身代わりを置くシーン、裏切りの裏切り…戦国らしい展開でした。

最近はバイオレンスなシーンも抑え気味で、だいぶ見やすくなりましたが、またきっと妙な回も出てくるんでしょうね。その時はまたここでご報告したいと思います。

それにしても、豊臣秀吉(ムロツヨシ)がかなりキモい人物として描かれているのですが、それでいいのかなあ…。

鳥居強右衛門の話はよかったぞ!(第21回/長篠を救え)

強右衛門と書いて「すねえもん」と読む。

こんな絵を見たことはありますか?鳥居強右衛門の絵だったんですね。


引用元:鳥居強右衛門 - Wikipedia

通常の戦国ものでは扱えそうもない人物がフィーチャーされたのはすごく良かった!「小豆」の回は完全創作で「視聴者置き去り」でしたが、強右衛門のエピソードはすごくよかったし、岡崎体育の熱演も光っていました。途中、亀姫とのやり取りは完全なる創作と思われますが、最後は史実通りに決着したし、何より強右衛門が今でも地元の方たちに愛されていることがわかったのもよかったなあ。

まさか岡崎体育で泣く日が来るとは正直、想定外でした。

なんだかんだ文句を言いながらも、ここまで見てきて良かったと思う回が少しずつ増えてきております。(バイオレンスシーンが少なくなってきたのもあるかも)

一つ不満なのは、井伊直政との関係性をもうちょっと丁寧に書いて欲しいと言うこと。またどこかで回想シーンとしてぶっ込んで来るのかも知れませんが、家康がすごくかわいがっている小姓なので、その辺がわかるやりとりが欲しいところ。

22話あたりから、またちょっとアレな感じで・・・

家康の正室・瀬名がなくなるのはもうわかっていることなのですが、ずいぶんと引き伸ばしますね。しかも、恐らく史実にはなかっただろうファンタジー要素が満載で。

どうしても過去の大河ドラマと同じ描き方はしたくなかったのでしょうが、瀬名と武田が通じていた(と言われる)エピソードを、拡大し過ぎて徳川幹部を巻き込むことになるとは…。しかも、なぜか今川氏真夫婦までプロジェクトに加担させるというあり得ない展開に。

結局25話で瀬名と嫡男の信康はなくなるのですが、7月でこんなことをやっていて12月までに家康の生涯をやり終えるのか疑問…!戦国ファンにとっては、まだまだ重要なエピソードが一杯あるのにね。

という訳で、全部がダメというわけでもないのですが、ひとまずこの記事で書いた中では鳥居強右衛門(岡崎体育)の回が一番よかったという感想で締めたいと思います。

現場からは以上です。