テレビ雑缶

テレビやドラマ、マンガなどの感想などをつづります。

ドラマ「最高の教師」 第1~2話の感想 ~いじめのシーンがきついものの…

2023年の夏ドラマは「最高の教師」と大河ドラマしか見ていない状況です。以前にもちょっと書いたのですが、何となくドラマ鑑賞燃え尽き状態になってしまいまして。1クール、大河ドラマ以外はお休みしようかなと思ったのですが、好きな女優の一人である松岡茉優が主演ということで「最高の教師」をTverで2話まで見ました。

1話ではいじめのシーンがきつ過ぎて離脱しそうに

松岡茉優扮する高校教師・九条里奈が、卒業式の日に自クラスの生徒の誰かからつき落とされ■されるシーンから始まる衝撃展開。その後、里奈は1年前の自分にタイムスリップ。「ブラッシュアップライフ」を始めます。(と言ってもコメディ要素もファンタジー要素もゼロ)

そこで、1年後自分が■されないようにするため(もしくは犯人を捜すため)、そして1年の間に次々を起こるトラブルを防ぐため、淡々と冷静に教師として「なんでもやる」をスローガンに行動し始めます。

第1回は、鵜久森叶(芦田愛菜)へのいじめ問題がクローズアップ。
クラスの天井裏に監視カメラを8台つけ、いじめられている鵜久森のバッグにこっそりとレコーダーをしのばせ、いじめの証拠をつかむ里奈。

この回では、里奈が自分の力になってくれることがわかった鵜久森は、里奈に心を開き互いに味方というか同志のような関係になっていきます。

ちなみに鵜久森は、里奈の1回目の教師人生ではいじめを苦に(多分)自殺するんですよね。今のところ、それは未然に防げている模様。(そうならないように一緒に昼食を食べたり、日々目配りしている)

そしてキャストがすごいことになっていて。

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加藤清史郎(こども店長)がいじめ主犯格なのも驚きだし、「突撃かねおくん」で日直をやっている田牧そらもいじめに加担する役だし。事務所的には大丈夫なのか?!と思われる配役も。

この回は、いじめのシーンがきつ過ぎて、半分ぐらい見たところでやめようと思ったんですよね。でも結局続きが気になって最後まで見てしまいました。1回目の最後まで見て「これはただの『いじめ解決物語』ではない」と気づきました。

2話では別の生徒がクローズアップ

当初は里奈と鵜久森の関係性を通して見ていくドラマなのかと思ったのですが、2話では同じクラスの別の生徒・瓜生陽介(山時聡真)がクローズアップされる展開でした。

なるほど、各回でいろんな生徒がクローズアップされていく展開がこのドラマの軸なのかと2話を見て理解しました。1話ごとに完全完結するわけではないのですが、今回はいじめっ子の1人の背景や家庭環境が描かれ、ヤングケアラーや毒親のような社会問題にもなっている話が展開されました。

この回でも里奈は、瓜生が家庭の事情で転校する事態を阻止することに成功。しかも里奈の学生時代の友人もこっそり巻き込んで、生徒(瓜生)を救うという割と手が込んだ展開に「ほぅ」となりました。

クラスの皆が鵜久森をのけ者にしたLINEグループを作り、事態はより陰湿化していく胸糞展開は引き続きあるのですが、そんな中でも里奈が救った瓜生とその友人・向坂俊二(浅野竣哉)が鵜久森に謝りにくるシーンがあったりと、多少は救いの光が見えてきたところ。

こうして1話ごとに里奈は味方を増やしていく感じですかね。

毒親を演じた中島亜梨沙が見事

瓜生の母親で、超毒親を演じた中島亜梨沙さんは宝塚出身だったんですね。息子が稼いだ金を巻き上げ「誰のお陰で生きてこられたのか」と脅す、美人な超毒親。

息子が稼いできたお金は自分の遊興や服飾、男性へ貢ぐのに使ってしまうというクソオブクソです。よくあんな家庭でグレずに進学校へ入学したよなあ。しかも14才からアルバイトもしているという。(いじめの主犯グループにいるのはアレだけど…)

弟たちにとっては保護者のような頼れる優しい兄貴。クソ母親とのやり取りや友情を確認するシーンには涙を禁じ得ませんでした。

何だかんだで目が離せなくなってきた「最高の教師」。
犯人が誰なのか?というミステリー要素も含みながら、あまり表情を変えずにクラスの問題を解決していく里奈の姿に、新しいタイプの教師像を見出しつつ次回も楽しみに待ちたいと思います。