テレビ雑缶

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NHKドラマ「仮想儀礼」第5回の感想 ~宗教団体がどんどん大きくなってビジネス色を帯びていく~

今季、イチオシのドラマ「仮想儀礼」。

【あらすじ】(公式サイトより)
(5)「栄光に向かって走る」
初回放送日: 2024年1月7日

集会所で問題を起こして消えた由宇太(齋藤潤)をよそに、スーパーの経営者・森田(尾美としのり)から広大な礼拝施設を提供され、教団は新しいステージを迎える。正彦(青柳翔)と誠(大東駿介)は怪しげな経営コンサルタント・石坂(石橋蓮司)の手を借りることにし、その見事なプロデュースで教団は急速に拡大。正彦も「誠実すぎる教祖」として人気を博す。達成感に酔いしれる正彦と誠だったが、そこへ思わぬ知らせが…。

前回から、架空の宗教「聖泉真法会」にパトロンが付きどんどん大きくなっていきます。そんな中、怪しい?コンサルタントがプロデュースしてくれることになったのですが、その金額がなんと1000万円!

 

創始者の二人は法外な値段に躊躇するものの、結局、分割で払うことにし本格的に宗教「ビジネス」が始まります。たまたま貸してもらえることになった研修施設に教団本部を移転し、立派な祭壇や仏像を置いたり、Youtubeを配信して人気になったり、本を出したり、信者をランク付けする仕組みを導入したり、どんどんビジネス色が強くなっていきます。それに伴って信者も増えていき、ついに3000人規模に。

怪しいと思っていたコンサルの戦略も大当たりだったということですね。

しかし、以前教団に通っていた少年が起こした殺人事件で拘置所に面会に行く正彦(青柳翔)や、大きな宗教集会を開いたあとで、なぜか強い酒をあおる事務方役の誠(大東駿介)を見ると、教団を始めた二人が、宗教ビジネスと良心の間で気持ちが揺れ動いているのが見てとれます。

もうもとに戻れないところに来てしまった「聖泉真法会」。何やらマネーロンダリングや脱税の片棒も担がれそうで、以前とは違う意味でうさん臭くなってきています。主要な皆さんの演技が安定していて、リアリティのない話なのにリアルに感じられる、そんなドラマです。

↓いや、ホントこれ。

めちゃくちゃ面白いから、途中からでもいいのでぜひ見てみて欲しい。地上波でもやって欲しいな。