テレビ雑缶

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NHKドラマ「仮想儀礼」第9回感想 ~教団の崩壊と末期のリアル~

嗚呼、栄枯盛衰…。

公式サイトより】

(9)「魔境に堕(お)ちる」
初回放送日: 2024年2月4日

ついに関係者の死という衝撃的な事態まで迎え、聖泉真法会は「カルト」の烙印を押されてしまう。マスコミや信者の家族たちに押しかけられ、世間から猛烈なバッシングを受ける中、正彦(青柳翔)と誠(大東駿介)は初期からの信者数人と出直そうとするが、社会との対決姿勢を強める秋瞑(美波)が暴走。雅子(松井玲奈)、麻子(河井青葉)が追随し、圭子(峯村リエ)、広江(石野真子)は離脱していく。そこへ思わぬ事件が…。

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今季イチオシのドラマ「仮想儀礼」もいよいよ終盤。

マネーロンダリングや脱税事件に加担していることが露呈し、「聖泉真法会」に連日マスコミが押しかける事態に発展。脱退者は増え続け、もはや古参と数人しか残っていない状態に。

信者の一人で太客だった社長(尾美としのり)も入院してしまい、教団施設として借りていたその会社の研修施設からも追い出されます。

古巣の古いビルに戻った正彦(青柳翔)と誠(大東駿介)の元に残ったのは、教団創設時からいる数人の信者のみ。その施設にもマスコミが押し寄せ「カルト教団」呼ばわりされ、残った数人の信者の家族が「戻ってこい」とマスコミの前で奪還を試みるという、まさに末期を迎えます。

教団事務所の窓に投石されてガラスが割れるシーンなどは、心にズシンと来る場面でした。糾弾のみならず、迫害される「聖泉真法会」。

視点を変えると、全く違う見方に

視聴者は、ずっと教団側の目線で見ているため、家族と離れて教団に寄生する女性たちが、なぜそこにいるのかを知っています。

例えば、兄から性加害を受けていた女性は、家族からも助けてもらえず、まるでそんなことなどが無かったかのようにふるまい、迎えに来ていますし、また別の信者の女子高生は、毒母からの支配から逃れるために教団施設で長い時間を過ごしています。その毒母から無理やり連れ戻され、カルト教団の洗脳を解くためと称して、戸塚ヨットスクールのような矯正施設に入れられる場面を見ると「正しいのはどっちなのか」と考えさせられてしまいますね。女子高生にとって、明らかに「安心できる場所」は教団の方なんですよね。

普段「カルト教団」を糾弾する方の側である私たちが、このドラマを通して教団側の方に肩入れしてしまう逆転現象が。

さらに、信者の一人で霊感の強い秋瞑(美波)が、ますます暴走し本当に後戻りできないところに向かってしまいそうですし。次回で最終回なのですが、本当に残り50分で決着するのでしょうか?!予告動画でも、ハラハラドキドキの場面の連続で。終わって欲しいような終わって欲しくないような…。