日曜劇場「キャスター」が残念な感じで終わりました。
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キャストはすごかったですけどね。
阿部寛、北大路欣也 、高橋英樹…大御所過ぎる役者と、ゲスト含む多数の出演者。相関図はとても豪華です。
が、が、が。
色んな要素をぶっこみ過ぎたのか、ついにまとまらない最終回となってしまいました。伏線回収できなかった項目が多すぎるだろうが!(怒)
■最後まで明らかにならなかったこと
・ヒコロヒーの正体
・華の携帯に盗聴アプリを仕掛けた人
・進藤を洞窟に閉じ込めた人
・進藤宅を燃やした犯人
・足の悪い人(急に出てきてお前は誰だ?!)
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…
などなど、もっと細かいところを突っ込めば、いろいろと出てくるわけですが。
ラストの方で、「各事件の繋がりも明らかになりました」って一言で片づけるのはやめて欲しい。「踊る大捜査線」を熱心に見た世代はごまかせないんだぞ!(警察とテレビ局と、職業に違いはあれど)
・報道の正義のために権力と戦うテレビマンを書きたかったのか
・進藤の復讐劇をドラマにしたかったのか
・ニュースって上層部の忖度でこんなに簡単につぶされるんですよー、なのか
・テレビ局の報道はこんなに頑張っているんですよ、なのか
・滑舌の悪いニュースキャスターがいてもよいではないか、なのか
・家族の在り方だったのか
・スタッフの成長物語だったのか
…
…
書き出せばテーマはいろいろ出てきますが、結局のところ何を言いたかったのか、私にはよくわかりませんでした。
中村アンが活躍(?)した臓器売買のあたりは、スピード感のある展開と、どんでん返しに次ぐどんでん返しが面白く、後半に期待が持てたのですが。とんだ期待はずれに終わっちまいました。私の時間を返して欲しい。
プルトニウムだけに絞って、もうちょっと社会派寄りの描き方をすれば、日劇らしい深みのあるドラマになったかも知れませんね。エンタメの要素を入れつつ、重苦しくなり過ぎず、複数の事件を最後に一気に繋ぐ…構想としては素晴らしいのかも知れませんが、最終回がこれでは…。なぜここまで風呂敷を広げたのか理解不能です。
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次クールは「19番目のカルテ」らしいのですが、原作とのイメージが違い過ぎて現時点で違和感しかないので、多分見ないと思います。ストーリー自体はよい話なので、先入観がない方は、医療ドラマとしては楽しめるんじゃないかな。(作り手側がよほどヘマしなければ)